Webエンジニア susumuis の技術ブログ

このブログの内容は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません

千葉県石尊山に登ったこと

最近ネタが切れているので、個人的なことでごめんなさい。

またまた学生の頃の山の話です。山岳部の活動として、丹沢や奥多摩に登ることはあっても、千葉県の山に登ることはめったにありません。それはそうです。千葉県には高い山がないのです。例えば、鋸山は、海岸に近いし、急な崖があるし、高いイメージありますが、実は標高329m 東京タワーに負けてます。県内最高峰の愛宕山は408.2mで建設中のスカイツリーに負けてます。でも、山の魅力って何も高いだけじゃないですよね!

千葉県で生まれ育ち千葉県をこよなく愛する僕は、次のような山に個人的に行ってきました。

  • 大福山……紅葉が綺麗でした。標高292m
  • 鋸山……一等三角点が、日本寺裏の立ち入り禁止っぽいロープの向こう側にひっそりとあるの知ってますか?日本寺の拝観料を払って一言言えば通してもらえます。
  • 石尊山……今回取り上げます。

今日はそのうち、石尊山(標高348m)に登ったときの話をします。

ところで、山岳部ってのは、とてもしっかりしている組織です。ちゃんと、調査して、計画書を提出し、部長やOBのコーチに許可を得なければ山に入ることは認められません。勝手に登ったことがバレると最悪除名処分が下ります。とはいえ、高尾山に登ってビールを飲む時にわざわざこんな手続きはしません(笑)が、今回は部内的には未開のエリアということと、近年近くで遭難騒ぎ(http://www.jwaf.jp/magazine/backnumber/2004/0402-1.html)があったこともあって、真面目に正式なフローに乗せました。



資料といえば、分県登山ガイドがあるくらいです。あとはWeb上の情報がありますが、信用度の点であまり使用できません。通常の山行計画では、所轄機関に電話をしたりします。北アルプスの山とかだと、長野県山岳救助隊や富山県山岳警備隊が、至極の情報を提供してくれます。「警察に電話…」というのがちょっと緊張しますが、よくお世話になりました。山小屋が営業している山域では、山小屋に直接聞くこともします。しかし、今回の場合は、そのような救助隊も、山小屋もないで、僕は、君津市観光協会に電話をしました。

「もしもし、石尊山に登りたいのですが、山の情報などをお尋ねするのはこちらでよろしいでしょうか?」

若い男性の係員が答えるには、詳しい人はいないとのこと。しかし、「詳しい人を知っているから、その人の電話番号を教えるので、その人に聞いて欲しい」と、「ゲンダさん」という方を紹介してくれました。面識もない、個人の方に突然お電話を差し上げるというのも、ちょっと恐る恐るだったのすが、その人に聞かないと調査が完了できないので、電話しました。電話の向こうに出たのは初老くらいの男性でした。ゲンダさんは、
「東京の山岳部の方が登るような山ではないと思いますよ。近所では小学生が長靴で登っていますが……」
とおっしゃい、しかし、突然電話をかけてきた若者に、とても親切に詳しく説明してくれました。ついでに今回は登らない周辺の山々のことも教えていただきました。ずうずうしくてごめんなさい。電話口で教わったことをメモして、計画書を作成、無事許可が下りたので、あとは登るだけです。

当日は爽やかな快晴でした。上総亀山駅から、バスで終点まで行くと、カントウタンポポなど色とりどりの野花が迎えてくれました。ヒルが出るとのことで、長ズボンの裾に輪ゴムをかけて登りました。休憩なしで一気の山頂に到達できました。30分くらいかかったと思います。ゲンダさんに教わったとおり、途中で「表参道」と「裏参道」に分かれていました。教わったとおり「裏参道」を選択しました。下山時に「表参道」を使ってみましたが、なるほど、たしかに崩れた石段がかえって登り下りしにくくなっていました。下山後は、登山口近くに温泉施設に入りました。700円くらいだったと思います。時間も体力もあるので、バスに乗らず、上総亀山駅まで歩きました。途中の商店で地酒を買いました。(http://www.chuokai-chiba.or.jp/sake/kura/kura6.html

楽しい休日を満喫できたので、ゲンダさんにお礼をしようと思ったのですが、うっかりお礼状を送るための住所を聞き忘れてしまっていました。再度突然電話するというのも、また失礼かと思い、結局、今日までもやもやしたまま過ごしてしまいました。

ゲンダさんがこのブログを読まれている可能性は低いと思いますが、しかし、僕はここで、ゲンダさんにお礼を申し上げようと思います。その節はありがとうございました。